3学期に入った冬のある日、双子兄が突然言い出しました。

ねーえ? オレ、学童もう行きたくないんだけど
突然の申し出に「え!?」と動揺を隠せない私…💦
子ども達が通う学童は、3年生まで在籍することが可能で
お姉ちゃんは学童が1つの楽しみで最後の春休みまで通っていました。
下の双子たちもてっきり同じ道を歩んでいくだろうと思っていた矢先の息子の発言。
まさに青天の霹靂でした。
学童を辞めたいと思った理由
双子兄の気持ち
「どうした?何があった?」と、双子兄に尋ねてみました。
すると…

仲のいい子がいないんだよね、一緒に遊ぶ人がいなくて、1人でいることが多いの
どうやら、2年生に入ってから仲のいい子がポツリポツリと辞めていき
気の合う友達がいなくて、いつも1人で漫画を読んでいるというのです。
また、時々学童を休んでは児童館や公園に遊びに行ったりしていると
学童にはない「スケジュールが決まっていない主体性のある自由時間」があることに
どうやら気づき、ハマってしまった様子。

学童に行くより放課後遊びに行ったほうが、楽しいぜ〜!!
一方、双子弟はというと…
一緒に通わせている双子弟は、兄とは学童で完全に別グループにいるようで
自宅でこそ2人仲良くベタベタと遊んでいますが
学校に行けばある程度の距離を保って過ごしている様子。

兄がやめても、俺は絶対やめたくない!!
一番仲の良い友だちが3年生の継続審査で落ちてしまったようなのですが
それでも、学童のおもちゃで遊んだり外でみんなとドッチボールをしたりするのが楽しいようで
完全に双子両者の意見、方向性は分かれていることが分かりました。
親としては、兄弟がまとまって行動してくれたほうが何かと助かるのですが…
そろそろ双子も別行動をし始める兆しが…?
お腹の中にいるときから、いつでも、寝るときも隣同士。
幼稚園までは同じクラスだったのが、小学校では別のクラスになりました。
それまでは「双子」という括りでみられていたのが
それぞれに仲の良い友だちが出来て
「別個体の別の人間」という意識が高まりました。

そろそろ、双子の「いつも一緒」は卒業、かな?
今回の「学童やめたい問題」は
「2人をひとまとめ」にして「どちらかに合わせる」ということは
なるべく避けたいと思い、本人たちの意思を尊重しつつ
最善の解決策を探ることにしました。
学童の先生に現状を話してみた
ある日、学童にお迎えに行った際に
指導員の先生に、双子兄に学童をやめたい気持ちがあるということを伝えました。
まず出た言葉は「もったいないよ〜」でした。
理由は「せっかく入所審査に通ったのに」というもの。
話を聞くと、どうやら新3年生の空き待ちはなんと13人!!
そしてお決まりの「夏休み問題」も懸念されました。
「朝からずっと家にいるの、お母さん心配でしょ」って。
たしかに、朝からYouTube、プライム三昧かも…?
8割方決まっていた気持ちが、また揺れ動く瞬間でした。
とりあえず、まだ年度末まで2週間あったので
もし本当に辞める選択をした場合の
必要な「退所する場合の手続き」方法を確認しました。
年度末の退会というのは、児童クラブ施設利用の申請に一旦通ったものを
「取り下げ」る手順を取らなければいけないようで
紙一枚、それを月末最終日までに提出すれば良いそうです。
退所後、何が不安なのか整理してみた
まず、学童をやめることで母親の私は何が不安なのかを整理してみました。
出てきたのはシンプルに3つ
- 鍵の取り扱い
- 放課後の居場所の把握
- 夏休みの過ごし方(長期休みの居場所の確保)
鍵の取り扱い
今までは学童からの帰宅後に「鍵を開ける」ことはしても
「鍵を閉めてどこかに出かける」経験はゼロでした。
また鍵は開けられても意外と
「振り返ってすぐに鍵を閉める」ことが抜けることが多かったのです。
鍵を開けて、中に入ったら閉め、出かける時は鍵を閉める。
この一連の行動を徹底して練習させました。
最初の頃は心配なので、お姉ちゃんと一緒に出る、お姉ちゃんと待ち合わせて帰り
鍵の開けしめの練習を姉見守りのもと、行いました。
意外にも、本人は鍵の管理を”ちょっと特別なミッション”と捉えていた様子。
すぐに戸締まりの習慣は板について
「ちゃんと閉められた!」と得意気に報告してくれるようになりました。
放課後の居場所の把握
小5のお姉ちゃんは私のお下がりスマホを使っていますが
双子にはBoTトーク(会話型GPS)を持たせていて
これで「どこにいるのかわからない…」不安はクリアされます。
アプリで居場所をリアルタイムに確認できるので
何も持たせないより安心度がグッと増します。
肩からぶら下げて、さらに自宅のシールキーもくっつけているので
鍵を無くしたといったことが一度もありません。

安心料だと思って月額¥748をサブスク代に計上しています
今は1つを共有してなんとか乗り切っていますが
必要があれば買い足して、一人1個にすることも検討しています。
帰宅時間の確認や「鍵閉めたよ」「今から帰るよ」と
音声で私のスマホアプリに送られてくるし、なんなら文字起こしまでしてくれるから
仕事中でも文字で子どもの音声を読み取ることができます。
お姉ちゃんの見守りがない日も、このBoTトークのおかげで
見守りスキルは格段にアップした気がします。
夏休みの過ごし方(長期休みの居場所の確保)
これぞ、ラスボスですね!どう攻略するべきか。
でも我が家、意外と毎年学童の利用日が少なかったのを思い出しました。
なぜなら、突発的に入った家族のお出かけや習い事などがあったから。
この出席率で月額おやつ込みの¥7300(2人で¥14600💦)は
正直痛かったなーと思ったのを記憶しています。
家にいるとエアコンなどの電気代がかかるとはいえ
小5のお姉ちゃんは必ず家にいるわけですから、どちらにしても電気代がかかるのは同じ。
「夏休みに自宅で好き放題やらせるのが心配」が理由だけでは
学童をやめさせない理由には少し足らないと感じました。
一時的にお姉ちゃんとのお留守番や、祖父母宅で預かってもらったりと
毎日色んな組み合わせで乗り切る作戦を練っています。
色々とやりようはあるはず、完璧じゃなくてもOKと割り切って
だいぶ気が楽になりました。
学童をやめてから、ぐんと伸びた”本人らしさ”
学童から解放された双子兄は、表情が柔らかくなった気がします。
そして一言、のびのびしております。

オレは自由だーーーーーーーーー!!!
30分単位で組まれていたスケジュールから
自分でどこに行くか、誰と遊ぶか、何時に帰ってくるのか、おやつはどれを持っていこうか…
全てにおいて自分に決定権がある自由さ、主体性のある放課後に
とても魅力を感じているようです。
そんな姿をみて思ったのは―――

あぁ、この子にとっては”今のスタイル”が合ってたんだなぁ
本人は全く後悔していないし、むしろ毎日がちょっと誇らしげ。
「学童辞めて良かった!」と口には出さないですけど
その様子を見ていると「辞めてよかったんだ」私も思えて安心しました。
もちろん、行っていい場所、だめな場所をきちんと区別させ
時間を守らせること、友達とのトラブル解決など
親の関与がまだまだ必要ですが
それでも今回のことを、成長への第一歩と捉えることにしました。
楽しかったり、困ったりするのも、何事も経験と思い
温かく見守っていこうと思う母なのでした。
コメント