我が家の双子弟くんは、小さい頃からとにかくこだわり強めな性格です。
「こうでなくちゃいや!」というマイルールがまぁまぁあって
その彼の決められたルールを崩そうものなら
えらい反撃にあってしまいます。
その「こだわりの強さ」は大人の私からすると
時に「非効率」に感じることも…

そんな細かいこと、今、時間ないんだからどうでもいいじゃん!
でも彼にとっては、それが「安心」であり「整っている」という感覚。
時間がない朝でも、急がせると逆効果。
マイペースを乱されると怒り、泣き出し、パニックになる始末。
この双子弟くんに長年手を焼いてきましたが
そろそろ攻略法を整えねばと思い、考察を整理することにしました。
お互いにストレスをためないwin-winのやり方を見つけるために。
双子弟のマイルール集
たとえば鉛筆を入れる順番
彼の筆箱の中はとても整っています。
必ず右から小さい順に鉛筆が並んでいるからです。
そして、「もうこれ握れないよね!?」というくらいの小さい鉛筆も
私の判断で取り出してしまえば、怒り出します。

まだ使えるんだから出しちゃだめ!!!
そう、筆箱の中身、とりわけ並べる順番と、どの鉛筆を選出するかは
彼の判断基準がおおもとになっており、「何でも良い」わけではありません。
ランドセルの中身も順番が決まっている
前日の夜に時間割を済ませた時に
彼はマイルールの順番で教科書やノートを入れています。
その事細かに決められた順番を、知らずに次の日の朝に動かしたことがあります。
持ち物チェックをしようと、一度取り出し確認したあと
順番を無視してテキトーに入れ直しました。
出発5分前、その順番が乱されたことに気づいた双子弟くん。
怒り出し、半ギレ半泣き状態で全て入れ直していました。
登校班の時間に少し遅れそうでも尚、順番にこだわっていることに
私もメチャクチャ怒りました…が。
彼からしてみれば、、マイルールで整えたものを許可なく勝手に触られ
順番を変えられたのですから、そりゃあ、怒るか。私でも怒るか…?
最初の頃はあまり気にも留めていなかったのですが
何度かこんなことを繰り返し、私は心に誓いました。

もう二度と、ランドセルの中身はさわりません!!
洋服や靴はマイカラーがあれば間違いない
彼のマイカラーは「赤」と「黄色」
基本原色が大好きです。靴はこの2色を選んでおけば間違いないです。
黄色のズボンやミニオンTシャツなんかを選ぶと
もう全身黄色、まっ黃っ黃。バナナ人間(笑)
我が家はオール乾燥機なので、前日洗ったものが翌朝には着れる状態になっているので
下手すると、お気に入りの同じ洋服を
超ヘビロテで着ることになります、が彼がこだわるのでそこは母、黙っておこう。
靴下はかかとがきっちり合っていないと気が済まない
靴下ひとつ履くのにも、一切の妥協がありません。
かかとのラインをピッタリ合わせて、ズレがないかを丁寧に確認します。
少しでもシワが寄っていれば脱いでやり直します。
私が「時間ないんだから早くしなよ!」と声をかけても
聞こえていないかのように黙々と”納得のいく履き方”を追求します。
その姿も、朝のひとつの儀式となっています。
漢字ノートの整然としたきれいな字!
ノートの字にも、彼のこだわりは表れています。
特に漢字練習のときは丁寧に、丁寧に―――
納得がいくまで書いては消し、書いては消しを繰り返します。
雑に字を書き連ねることを自分に許していません。
「そこまで消す!?」と思うくらいの跡が、ノートには残っています。
決して早く終わらせようとはしない、「完成度にこだわる」という彼の姿勢。
自分が納得するまでとことん向き合います。
一年生の頃は、字を書くこと自体にも時間がかかり
「終わらない…」と私が気を揉んでいたけれど
今はだいぶ折り合いをつけることに慣れて
時間もかかり過ぎることなく終わらせることができるようになりました。
彼の字はとても小3男子とは思えないほどのきれいなで
小5姉よりも読みやすいノートになっています(笑)
こんなタイプの人はどんな職業が向いているのだろうか
色々なこだわりを一部ご紹介しましたが
「時間がかかる」という点では、社会に適応できるのだろうかと
ふと不安になる瞬間があります。
「これから彼はどんな風に成長していくのだろうか」と先を見据えた時に
最終的にこういうタイプの人はどんな方向性の仕事が向いているのだろうかと
勝手ながら、ふと妄想してみることにしました(笑)
研究職・実験系

- 科学や生物、化学などの実験・観察系の仕事は、手順を守る力や正確性が求められます。
- 「毎回同じやり方で試す」「わずかな違いに気づく」「データを几帳面に記録する」などは、彼の几帳面さにマッチするかもしれません。
職人・クラフト系

- 木工や革製品、陶芸、時計修理など「細かい作業を丁寧に」「同じ工程を繰り返しながら完成度を上げていく」仕事
- 手順にこだわるところ、自分の世界観を大事にするところが生きるはず
図書館司書・資料整理などの整理系

- 本の分類や資料の整理、データベースの整備など、正確で几帳面な作業が求められる仕事
- 順番や並び方に敏感なタイプの”整える力”が活かされる
プログラマー・エンジニア

- コードの整然とした書き方、ルールを守って組み立てる力、バグを一つ一つ丁寧に直す根気強さ
- 「順番通りじゃないと気になる」タイプには向いている可能性あり!?
鉄道や航空などの運行管理・整備系

- 時間、順番、安全の管理を徹底する必要がある仕事
- マニュアルを守る力、ルーティンを崩さない安定性が強みになる
彼のスタイルを良い意味で尊重することを決意した
こうやってまとめてみると
双子弟の”こだわりの強さ”って、見方を変えれば「揺るがない芯の強さ」と
捉えることができるのかもしれません。
もちろん、そのこだわりの強さで本人が苦しくなってしまうとか
周囲の人が極端に困ってしまうとかでは、サポートが必要になってきますが
今のところ、彼の中で自己完結している部分が大きく
学校生活の中で目立って困り事がある様子ではなさそう。
まずは彼の個性と捉え、心地よく過ごせるよう環境を整えること。
温かく見守る決意というか、姿勢を正したというか(笑)せっかち母、反省。
「まぁまぁ、そう焦らすな。」
むしろ、ブレない彼のこだわりの強さを否定せずに伸ばしていけば
どこかで強みになる、誰にも真似できないプロフェッショナルになれるのではとさえ
親ながら親バカにも思ってしまうほどです。
時間との折り合いをうまくつける事をサポートしつつ
彼のこだわり部分も最大限に尊重していきたいと思います。
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